今月の東京アセット・パートナーズの月1勉強会は、
『相続案件(遺産分割、遺言、遺留分侵害額請求など)』
というテーマで、鳥飼総合法律事務所の弁護士、佐藤香織先生にご講演を頂きました。
佐藤先生の事務所の代表である鳥飼重和先生は、日本のタックスロイヤー(税務に詳しい弁護士)のパイオニアであり、企業・個人と問わずクライアントを抱えていらっしゃるため、佐藤先生も
ー国内外の租税に関する案件(税務訴訟、税務調査など)
ー税理士賠償責任
ー相続・事業承継案件
などを数多く手がけていらっしゃいます。
佐藤先生といえば、不動産桜友会の懇親会などでの”名司会”としてのイメージだったのですが、(当たり前ですが)本業の弁護士業務でもバリバリとご活躍されています!
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講演は、私達、不動産会社が関係するような”相続まわり”のお話をチョイスして頂きました。
いくつかメモをしたことをシェアさせて頂くと
ー税金について不服があると”税務訴訟”というものになり、税金の問題であるが税理士でなく弁護士の出番になる。こうした案件に強い事務所
ー税務を専門にする弁護士のことを欧米では「タックスロイヤー」といい、メジャーな存在であるが、日本では数少ない(ここに強い事務所)
ー相続対策となると「税金をいかに少なくするか」がメインで考えてしまう人が多いが、「実体を変えた結果、それが節税になる」という順番で考えた方が無理がなくいいと考えている
ー税金は法律で細かくは決められていないことがあり、税務署の内規が通達として税務のルールになっている
ー平成26~27年ぐらいから富裕層に対しての課税が強化されてきている。昨今のタワマン規制のように、常にイタチごっこの状況で、節税スキームがでると数年後に規制されている
ー不動産評価の際に、弁護士や普通の不動産会社の営業マンでは見落とすような、(ポジティブでも、ネガティブでも)違った価値を見出せるようは人は貴重だと感じる
ーお墓や仏具は課税されないため、高額な仏具を購入している人もいる(常識の範囲でないとダメなようですが)
ー最近は身寄りがないが資産を持って亡くなる方が増えており、そうした際に、銀行から相続財産管理人として物件の売却をお手伝いすることが増えている
といったことをお話頂きました。
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佐藤先生は千葉大学大学院や放送大学、FP向けの講座などで講師を務めていらっしゃるため、具体的な事例をわかりやすく説明して下さいました。
うちのメンバーからも質問がたくさん出たため、当初の講演予定を大きく超過してしまいましたが、学びの多い講演会になりました。
佐藤先生、この度はお忙しいところ素晴らしいご講演を頂きありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い致します!