今月の東京アセット・パートナーズの月1勉強会の講師は、むさしの芝居塾の塾長である針谷 理繪子さんに
”演じて笑って元気になろう!”
というテーマでご講演を頂きました。
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針谷さんは早稲田大学在学中に演劇に目覚め、女優兼演出として活動をスタート。
35歳で、ニナガワスタジオと劇団前進座に同時合格。双方で鍛錬を積んだ後に、前進座に入座。日本全国巡演、アメリカ3都市公演などをされるなど女優として活躍されています。
それらの活動で
ー演劇のメソッドには、人間誰もが元気になれる要素があるのではないか
ー演劇は選ばれた人達だけのものじゃない
ー人と人との繋がりをもっと実感できる場づくりをしていきたい
との想いから、2015年、塾長としてむさしの芝居塾を設立。
演技、朗読、殺陣、アクション、ダンス、日舞所作など多くの講座を開講されています。
塾生は10代〜70代までと幅広く、趣味を広げたい、健康のためという方から、プロの俳優を目指す方やすでにプロとして活躍中の俳優達まで、垣根なく、皆で仲良く、日々のレッスンをされているそうです。
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そのようなすごい経歴をお持ちの針谷さんから、今回は”朗読”についてのプチレッスンをして頂きました。
学んだことをいくつかシェアさせて頂くと
ー話が聞いてもらえない人の特徴は「声が小さい」「滑舌が甘い」「声が通らない」の3つ
ー声を大きくするには、「横隔膜」を動かすこと
ー滑舌は、早口言葉などでトレーニングすること
ー声を通すためには、おでこがスピーカーだと思って、声をおでこにぶつけること
ー文章を読むときには「頭打って尻しまえ」で、最初の1文字目を強く、最後のことばを落とすようにすると聞き取りやすい
ー文章の中の大事なことばを強くいうことで印象の残すテクニックがある=言葉を立てる
ー言葉を伝えるときには、そのイメージを強くもって伝えるのと、そうでないのは伝わる量が異なる
ー言葉・文字からそれを自分ごとに捉えて、具体的にイメージをもち、伝える作業をすること=想像して創造する
ー同じ赤い林檎といっても、写真を見ながらいうのと、そうでないのは伝わる情報量は異なる
といったことを教えて頂きました。
私自身、プレゼンをする機会が比較的多いので、教えて頂いたことを早速トレーニングして身につけていきたいと思います。
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また、針谷さんに
「うちの8歳の子供が朗読の際に、助詞を飛ばしてしまうのですが、何かアドバイスいただけますか?」
とお聞きしたところ、
ーそれは、日常会話で助詞を飛ばしているからです
と教えて頂きました。
確かに日常会話では「お父さん、会社いってくるね」と言っており、「お父さんは、会社にいってくるね」(「は」「に」を飛ばしている)とは言っていないです。
子供の日本語経験は圧倒的に口語・会話からなので、これだと助詞を大事にしないはずですよね。
①日常会話で助詞をつける時間をつける(今からは5分は助詞をつける!みたいな)
②映画などをあえて字幕で読んだりする
③本を読む
といったことをしてみては?とアドバイスを頂きましたので、今年の夏休みのテーマとしてチャレンジしてみたいと思います。
針谷さん、この度は大変面白い講演をいただき、誠にありがとうございました!